3級FP過去問解説(個人資産)2019年1月【問5】投資指標

【第2問】 次の設例に基づいて、下記の各問(《問4》~《問6》)に答えなさい。


会社員のAさん(30歳)は、将来に向けた資産形成のため、株式や投資信託によって積極的に運用したいと考えている。Aさんは、これまで預貯金以外の金融商品を利用した経験がなく、ニュース番組等で見聞きする日経平均株価などの株価指数やPERなどの投資指標について理解しておきたいと思っている。
 Aさんは、X社株式(東京証券取引所市場第一部上場)を購入したいと考えているが、友人が保有している上場不動産投資信託(J-REIT)にも興味を持っている。そこで、Aさんは、ファイナンシャル・プランナーのMさんに相談することにした。X社に関する資料は、以下のとおりである。
<X社に関する資料>

総資産 2,000億円
自己資本
(純資産)
600億円
当期純利益 45億円
年間配当金総額 18億円
発行済株式数 6,000万株
株価 1,200円
決算期 2月末

※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。

問4

次に、Mさんは、株式の投資指標について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。

  1. 「PERは、株価が1株当たり当期純利益の何倍であるかを示す指標です。<X社に関する資料>から算出されるX社のPERは、16倍です」
  2. 「ROEは、総資産(総資本)に対する当期純利益の割合を示す指標です。<X社に関する資料>から算出されるX社のROEは、2.25%です」
  3. 「<X社に関する資料>から算出される投資指標の数値は、同業他社の数値やX社の過去の傾向などと比較して、投資判断材料の1つとすることをお勧めします」


[正解]  (不適切)
[配点]   (点)

[解説]

  1. PERは、株価が1株当たり当期純利益の何倍であるかを示す指標です。<X社に関する資料>から算出されるX社のPERは、16倍です」
  2. [解説]
    PERは、株価が1株当たり当期純利益の何倍であるかを示す指標で、「株価÷1株当たり当期純利益」で求める。
     1株当たり当期純利益=45億÷6,000万=75円
     1,200円÷75円=16(倍)

  3. 「ROEは、総資産(総資本)に対する当期純利益の割合を示す指標です。<X社に関する資料>から算出されるX社のROEは、2.25%です」
  4. [解説]
    ROEは、「当期純利益÷自己資本✕100」で求める。
     45億÷600億✕100=7.5%
    なお、総資産(総資本)に対する当期純利益の割合を示す指標ROA(総資産当期純利益率)である。出題頻度は低いため、余裕がないければ後回しにしていいだろう。

  5. 「<X社に関する資料>から算出される投資指標の数値は、同業他社の数値やX社の過去の傾向などと比較して、投資判断材料の1つとすることをお勧めします」
  6. [解説]
    投資指標は、業種によって数値の意味合いに違いが出るため、同業他社などと比較するとよい。

[要点のまとめ]

<株式指標>
(1) PER(株価収益率)(倍)
 株価が1株当たり当期純利益の何倍であるかを示す指標
 株価÷1株あたり純利益(EPS)
(2) PBR(株価純資産倍率)
 株価÷1株あたり純資産(BPS)
(3) ROE(自己資本利益率)(%)
 税引後当期純利益÷自己資本✕100
(4) 配当利回り(%)
 1株あたり配当金÷株価✕100
(5) 配当性向(%)
 配当金総額÷税引後当期純利益✕100

error: Content is protected !!