3級FP過去問解説(学科) 2017年9月 (4) 公的年金の給付

(4)

65歳到達時に老齢基礎年金の受給資格期間を満たしている者が、70歳到達日に老齢基礎年金の繰下げ支給の申出をした場合の老齢基礎年金の増額率は、42%になる。



[正解]  (適切)

[解説]

0歳到達日に繰下げ支給の申出をするので、最大の60ヶ月繰り下げることになる。繰り下げは1ヶ月につき0.7%なので、齢基礎年金の増額率は、0.7%×60ヶ月=42%となる。


[要点のまとめ]
公的年金の給付

老齢給付

1. 老齢基礎年金の給付
(1) 受給資格期間:10年以上
 保険料納付済期間 + 保険料免除期間 + 合算対象期間(カラ期間) ≧ 10年
 ※合算対象期間(カラ期間):任意加入していない期間
(2) 受給開始年齢:65歳
(3) 年金額 781,700円(令和2年度)
(4) 年金額の計算式
・平成21年4月以降

\[
 満額 = \frac{A + (B × 1/2) + (C × 5/8) + (D × 3/4) + (E × 7/8)}{480月}
\]

※A:保険料納付済月数 B:全額免除月数 C:4分の3免除月数
 D:半額免除月数 E:4分の1免除月数

 図解 年金額に反映される割合
■:反映される部分、□:反映されない部分
・全額免除  ■■■■|□□□□(全額納付時の1/2反映)
・4分の3免除 ■■■■|■□□□(全額納付時の5/8反映)
・半額免除  ■■■■|■■□□(全額納付時の6/8反映)
・4分の1免除 ■■■■|■■■□(全額納付時の7/8反映)
※平成21年4月以降

2. 老齢基礎年金の繰上げ・繰下げ
(1) 繰上げ受給は、「月数 × 0.5%」(最大30%)減額される。
 ※付加年金も繰上げされ、減額される。
 ※振替加算は65歳から加算されるため、原則通り。
(2) 繰下げ受給は、「月数 × 0.7%」(最大42%)増額される。
 ※付加年金も繰下げられ、増額される。
 ※振替加算のみ受け取ることはできないため、同時に繰下げとなるが、金額は変わらない。

3. 付加年金
国民年金第1号被保険者ならびに任意加入被保険者は、定額保険料に付加保険料を上乗せして納めることで、受給する年金額を増やすことができる。付加年金を納めることができるのは、国民年金第1号被保険者と
任意加入被保険者(65歳以上の方を除く)である。なお国民年金基金に加入している場合は、付加保険料を納めることはできない。
・付加年金の保険料 毎月400円
・付加年金額 納めた月数 × 200円

(補足) 改正情報
(1) 平成29年(2017年)7月31日以前
 老齢基礎年金の受給資格期間は25年以上
(2) 老齢基礎年金 満額
 令和2年(2020年)度:781,700円
 令和元年(2019年)度:780,100円
 平成30年(2018年)度:779,300円
 平成29年(2017)年度:779,300円
 平成28年(2016)年度:780,100円
 平成27年(2015)年度:780,100円

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