3級FP過去問解説(個人資産) 2015年5月 (問3) 公的年金の給付

【第1問】 次の設例に基づいて、下記の各問(《問1》~《問3》)に答えなさい。


X社に勤務するAさん(59歳)は,妻Bさん(58歳)との2人暮らしである。Aさんは,60歳でX社を定年退職することを考えていたが,社長に慰留されたこともあり,継続雇用制度を利用して60歳以後もX社に継続勤務すべきか否かを悩んでいる。Aさんは,その判断材料の1つとして,今後の社会保険への加入やその給付について知りたいと考えており,ファイナンシャル・プランナーのMさんに相談することにした。
Aさんおよび妻Bさんに関する資料は,以下のとおりである。
〈Aさんおよび妻Bさんに関する資料〉
(1) Aさん(会社員)
生年月日:昭和30年10月11日
厚生年金保険,全国健康保険協会管掌健康保険,雇用保険に加入している。
〔公的年金の加入歴(見込みを含む)〕
WS000076
(2) 妻Bさん(専業主婦)
生年月日:昭和32年4月22日
20歳からAさんと結婚するまでの期間は,国民年金に第1号被保険者として加入し,保険料を納付。30歳でAさんと結婚してから現在に至るまでの期間は,国民年金に第3号被保険者として加入。Aさんが加入している健康保険の被扶養者である。
※妻Bさんは,現在および将来においても,Aさんと同居し,生計維持関係にあるものとする。
※Aさんおよび妻Bさんは,現在および将来においても,公的年金制度における障害等級に該当する障害の状態にないものとする。

※上記以外の条件は考慮せず,各問に従うこと。

問3

Mさんは,Aさんに対して,公的年金について説明した。Mさんの,Aさんに対する説明に関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。

  1. 「Aさんは,原則として61歳から報酬比例部分のみの特別支給の老齢厚生年金を,65歳から老齢基礎年金と老齢厚生年金を受給することができます」
  2. 「Aさんが老齢基礎年金の繰上げ支給の請求をした場合,老齢基礎年金の年金額は繰上げ1カ月当たり0.7%減額されます」
  3. 「Aさんが65歳以降に受給する老齢厚生年金には,妻Bさんが65歳になるまでの間,加給年金額が加算されます」


[正解] 3 (適切)
[配点] 3  (点)

[解説]

[要点のまとめ]

<特別支給の老齢厚生年金の支給開始年齢の引き上げ>
男性が昭和36年4月2日生まれ以降の人からは65歳が支給開始年齢となることだけをおさえておく。女性は5年遅れで、4歳ずつ段階的に引き上げられていることをおさえておけばよい。
<加給年金の要件>
加給年金は、厚生年金の被保険者期間20年以上ある人と生計維持関係にある、
(1) 65歳未満の配偶者 または
(2) 18歳到達年度の末日までの子(もしくは20歳未満で障害等級1級または2級の未婚の子
<老齢厚生年金の繰上げ・繰下げ>
1.老齢基礎年金との関連
(1) 老齢厚生年金の繰上げは老齢基礎年金の繰上げと同時に行わなければならない。
(2) 老齢厚生年金の繰下げは老齢基礎年金の繰下げと別々に行うことができる。
2.受給額の影響
(1) 繰上げ受給は、「月数✕0.5%」(最大30%)減額される。
(2) 繰下げ受給は、「月数✕0.7%」(最大42%)増額される。

error: Content is protected !!