3級FP過去問解説(個人資産)2019年1月【問11】不動産の価格

【第4問】 次の設例に基づいて、下記の各問(《問10》~《問12》)に答えなさい。


 会社員のAさん(55歳)は、現在、会社の借上げ社宅(マンション)に妻と2人で暮らしているが、定年退職後の生活を見据えて、妻の趣味であるガーデニングを楽しむための戸建て住宅を購入したいと考えている。具体的には、現在の住まいから徒歩圏内にある甲土地および建物の購入を検討している。甲土地および建物の概要は、以下のとおりである。

・指定建蔽率および指定容積率とは、それぞれ都市計画において定められた数値である。
・特定行政庁が都道府県都市計画審議会の議を経て指定する区域ではない。
※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。

問11

不動産の価格に関する以下の文章の空欄①~③に入る語句または数値の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。

ⅰ)土地の価格には、「実勢価格(取引価格)」「公示価格」「基準地標準価格」「相続税路線価」「固定資産税評価額」の5つがあるといわれ、このうち相続税路線価は( ① )の8割程度に設定されている。( ① )は、毎年1月1日を基準日として、国土交通省の土地鑑定委員会が判定し、3月に公表されるものである。
ⅱ)《設例》の図では相続税路線価が表示されているが、この道路に示された「200D」とは、1㎡当たりの価額が( ② )万円、借地権割合が( ③ )%であることを示している。

  1. ① 実勢価格(取引価格) ② 20 ③ 50
  2. ① 公示価格 ② 20 ③ 60
  3. ① 公示価格 ② 200 ③ 70


[正解]  (適切)
[配点]   (点)

[解説]

ⅰ)土地の価格には、「実勢価格(取引価格)」「公示価格」「基準地標準価格」「相続税路線価」「固定資産税評価額」の5つがあるといわれ、このうち相続税路線価は( ① 公示価格 )の8割程度に設定されている。( ① 公示価格 )は、毎年1月1日を基準日として、国土交通省の土地鑑定委員会が判定し、3月に公表されるものである。
ⅱ)《設例》の図では相続税路線価が表示されているが、この道路に示された「200D」とは、1㎡当たりの価額が( ② 20 )万円、借地権割合が( ③ 60 )%であることを示している。
① 相続税路線価は、相続税評価額ともいい、毎年1月1日を基準日として、国土交通省の土地鑑定委員会が判定し、3月に公表される。評価基準は、公示価格の8割程度である。
②③ 相続税評価額(路線価)は、道路上に「300C」のように示されている。単位は千円/㎡で、「C」は借地権割合を示す。借地権割合は、A:90%~G:30%の7段階ある。「300C」の道路に面する土地は、1㎡あたり300千円で、借地権割合は60%である。

[要点のまとめ]

 基準値標準価格は公示価格の補足で調査される。基準点は公示価格と重複するところもあるが、公示価格の対象となっていない地点も対象となる。いずれにしても同じ目的で公表されるため、評価割合100%など共通点が多く、覚えやすいだろう。基準日と公表日はともに公示価格の6か月後であることに気づけば覚えやすい。
 頻出度が高く間違えやすいのは、相続税評価額と固定資産税評価額の公表日と評価割合である。

<土地の評価価格>

公示価格 基準値標準価格 相続税評価額
(路線価)
固定資産税評価額
発表機関 国土交通省 都道府県 国税庁 市町村
基準日 毎年1月1日 毎年7月1日 毎年1月1日 1月1日
公表日 3月下旬 9月下旬 7月1日 3月(4月)
評価割合 100% 100% 80% 70%
利用目的 一般取引の指標 公示価格の補足 相続税・贈与税の基準 固定資産税・不動産取得税の基準

 相続税評価額(路線価)は、道路上に「300C」のように示されている。単位は千円/㎡で、「C」は借地権割合を示す。借地権割合は、A:90%~G:30%の7段階ある。Aの90%だけ覚えておけばあとは導き出せる。「300C」の道路に面する土地は、1㎡あたり300千円で、借地権割合は60%である。なお、これまでの傾向では、きんざいでは借地権割合を覚えておかなければならない問題が出題される。

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