3級FP過去問解説(資産設計) 2021年1月 (問13) 所得税額の計算と税額控除

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問13

 佐野さんは、個人でアパートの賃貸をしている青色申告者である。佐野さんの2020年分の所得および所得控除が下記<資料>のとおりである場合、佐野さんの2020年分の所得税額として、正しいものはどれか。なお、佐野さんに<資料>以外の所得はなく、復興特別所得税や税額控除、源泉徴収税額、予定納税等については一切考慮しないこととする。

<資料>

[2020年分の所得]
不動産所得の金額 780万円
※必要経費や青色申告特別控除額を控除した後の金額である。

[2020年分の所得控除]
所得控除の合計額 220万円

<所得税額の計算方法>

課税される所得金額×税率-控除額

  1.  912,500円
  2. 1,158,000円
  3. 1,340,000円


[正解] 1 (適切)

[解説]

<所得税額の計算方法>より、計算式(課税される所得金額 × 税率 – 控除額)をもとに計算する。
・課税される所得金額
 所得は不動産所得のみで、この金額は必要経費や青色申告特別控除額を控除した後の金額なので、あとは所得控除を差し引けば課税される所得金額になる。
 780万円 – 110万円 = 670万円
・所得税の速算表
 速算表より、
 670万円 × 20% – 42.75万円 = 91.25万円
よって、所得税額は 912,500円 となる。

[要点のまとめ]
所得税額の計算と税額控除

    目次

  1. 住宅借入金等特別控除

1 住宅借入金等特別控除

1. 住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)の概要
一定の要件を満たす住宅ローンを利用した場合、年末残高に一定の率をかけた額が税額控除される。税額控除は所得税から差し引かれる控除で、給与所得者の場合、源泉徴収額から還付される。所得控除との違いを意識しておさえておくこと。なお税額控除は、配当控除、住宅ローン控除、外国税額億除の3つしかない。

2. 控除率と控除期間

居住年年末残高限度額控除率控除期間
令和元年10月1日~令和2年12月31日(※)一般4,000万円
認定5,000万円
1%10年
令和3年1月1日~令和3年12月31日一般4,000万円
認定5,000万円
1%10年

※特別特定取得に該当する場合
消費税が10%に変更されたことに伴い、住宅ローン控除も改正された。10年間の住宅ローン控除はこれまでと同様だが、11年~13年目の3年間延長され、この期間の控除額は「住宅ローンの年末残高 × 所定の割合(控除率)」と「(住宅取得等対価の額 – 消費税額 × 2% ÷ 3」のいずれか少ないほうになる。

3. 住宅ローン控除の要件
(1) 返済期間10年以上
(2) 住宅取得日から6か月以内に居住を開始し、適用を受ける各年の年末まで引き続き居住していること
(3) 控除年の合計所得金額が3,0000万円以下であること
※合計所得金額が3,000万円を超えても、翌年下回れば、再び適用を受けられる。ただし適用期間10年は変わらない。
(4) 住宅の床面積50㎡以上で、床面積の2分の1以上が自分で居住するためのものであること

4. 適用を受けるために
給与所得者であっても、適用を受ける初年度は確定申告しなければならない。2年目以降は年末調整で処理される。

5. 備考
(1) たとえば所得税額30万円 控除額40万円の場合
30万円還付されるが、引ききれない10万円分については翌年の住民税から控除できる。ただ支払った税金以上に返ってくることはないため、所得税額が少ない人は十分に活用できないこともある。
(2) 一部繰り上げ返済により返済期間がローン返済開始から10年未満となった場合適用を受けられなくなるため、一部繰り上げ返済をする際には注意が必要である。

6. 改正
・令和3年1月1日から令和4年12月31日までに居住の用に供した場合は、40㎡以上50㎡未満も対象となる(令和3年度税制改正)

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